自分でできる! スーツケースのタイヤ修理! [修理]
どんな方法があるのか?
15年くらい使っているスーツケースのタイヤからゴムが外れてしまいました。
空港で荷物を預ける時に「こちら破損してますのでご確認ください」と言われて初めて気づきました。
しかも2本も!!
買い直すのはもったいないし修理代は高い。
「タイヤくらい簡単に修理できるだろう」と思って調べたら、
見つかった方法は
1.外れたゴムの代わりに薄いゴムを貼り付ける → 耐久性に問題ありそう(すぐ外れるという声も)
2.エポキシパテを貼り付ける → パテが薄いグレーで、修理後の見た目がキレイじゃない
3.「シューズドクター」という靴の踵の肉盛り補修材を使う → 1回程度の旅行には耐えられそう
4.車軸を鉄ノコで切ってタイヤを外し、新品に交換
最初は、「3.シューズドクター」が一番お手軽かと思いましたが、
旅行の途中でダメになってしまうと大変なので、
思い切って鉄ノコに挑戦することにしました!
鉄ノコなんて使ったことないし、この手の修理にも慣れてない・・・
でも、材料費が1,000円以内で収まるというリーズナブルさに引かれました。
結論としては、少し大変だったけど30分あれば誰でもできそうだったので、
そのようすを紹介します。
材料の用意
●交換用タイヤ ハンマーキャスター社 ゴム車 425G-R 38mm
¥80〜¥90/個
38mmというのがタイヤの直径です。
違うサイズもあるので、自分のスーツケースのタイヤサイズを計って選んでください。
うれしいことに、ほとんどの島忠ホームセンターに売ってます。
近所のジョイフル本田やロイヤルホームセンターには、
キャスター(くるくる回る台座)付きのものしかありませんでした。
タイヤ単体で売ってるシマホはエラい! 安い!
●ステンレス・鉄用ノコギリ 替刃 ¥600〜700
使いやすい柄付タイプもありますが、何度も使うものではないので、
替え刃だけでOKです。
売り場には、同じシリーズの一般金属用が非常に安く売られていて(100円位)、
かなり迷いましたが作業のしやすさからステンレス用をおすすめします。
これは、どのホームセンターにも売ってます。
●ボルト M6×50mm ¥160円/2本入り
M6というのはボルトの直径が6mmということ。50mmは長さです。
ハンマーキャスターのゴム車の穴の直径が6.2mmなので、ボルトはM6がピッタリ。
一般的なスーツケースならキャスター側の穴もM6なので、
これで良いと思いますが、一応、M6で入りそうか確認しておきましょう。
これはホームセンターで普通に売ってます。
★写真のように、ネジが切ってない部分あるもの(半ネジというらしい)を選びましょう。
その方が、タイヤがスムーズに回ります。
★ボルトの長さも、スーツケースを確認しましょう。もう少し短い方が良いのですが
見つからないので50mmにしました。これ以上長いと見た目が気になります。
(写真は1本しか入ってませんが2本入りでした)
●M6ナット、M6ワッシャ 6円/個
ナットは外れ防止のために2個ずつ買いました。ワッシャは、タイヤとキャスターの間に隙間が空いてしまう場合に備えて買いました。
準備
まず、キャスターやタイヤが回らないようにガムテープや段ボールを挟みます。
しっかり止めておかないとノコギリを引く度にガタガタしてイラっとします。
ガムテープはノコギリの歯によるキズ防止にもなります。
切る!
タイヤとキャスターの隙間から、金属の軸が見える場合はそこにノコギリを差し込んで切ります。しかし、ウチのスーツケースは、金属軸のまわりもタイヤのプラスチックが覆っていたので、
プラスチックごとノコギリで切りました。ノコギリは替え刃だけなので、
濡れぞうきんで包んで持つと良いですよ。
プラスチック部分をごりごりノコギリで切っていくと、次第にガリガリという金属を切っている音に変わってきますが、ここが最大の山場。ノコギリで金属なんて切ったことありませんからね、ホントに切れるのかな・・・という不安との戦いです。少しずつノコギリが沈んでいくので、まあ大丈夫だろうと言い聞かせながらガーコガーコやっていると、突然スコンと軸が切れて車軸が外れます。
この間、2〜3回の休憩を含めて10数分くらいかかりました。とくに力は要りません。必要なのは忍耐力のみです。がまんしてガーコガーコガーコガーコとやっていると必ず切れます。細かい削りカスが出るので、新聞紙などを敷いた方が良いですね。
タイヤ交換
軸が切れてしまえば、できたも同然!
スーツケースのキャスターにボルトと新しいタイヤを通します。
ナットは緩みや外れ防止のために2個使いました。
タイヤとキャスターの間に隙間ができてしまう場合に備えて、ガタつき防止のためにワッシャも買っておきましたが、サイズはほぼピッタリだったので、ナットとキャスターの間に使いました。
完成!
できあがりはこんな感じです。タイヤもスムーズにコロコロ回ってバッチリです。
ボルトの出っ張りが少々気になりますが、最初だけです。
使い始めてしまえば全く気になりませんし、実用上も問題ありません。
やってみれば意外と簡単。女性でも大丈夫です。
2本修理しても1,000円ですからね、ぜひお試しください。