ノマドってそんなに良いのか? [フリーランス]
最近話題の「ノマド」。
フリーランス歴8年で、栃木と東京を行ったり来たりして仕事をしているワタシも、
まあ・・・ノマドなんだろうなあ、と思うわけです。
「大企業でもいつ何があるかわからない時代、組織に頼らない新しい生き方をしよう。それがノマドだ」
そうなんだけど・・・
でもね。そんなに時代を先取りする生き方なのかな?
自分自身を振り返って、何がいいのか悪いのか、少し考えてみました。
●フリーになって良かったこと 1 <時間が自分のものになる>
一番に思うのは、言い古されてることですが
時間が自由に使えることでしょう。
サラリーマン時代は、平日の時間はほとんど会社に奪われていました。
ワタシたちの業界は終電まで会社に居ることが珍しくないので、
平日の自分の時間なんて、寝る前の30分くらいのものです。
そんな、サラリーマンの時間的・物理的な制約から逃れることで
ライフスタイルを劇的に変えることができます。
「フリーなんだから当たり前」と言われるでしょうが、
これが、実際やってみると、ものすごい解放感で、開放的過ぎて不安になるぐらいです。
独立間もない頃は、平日の昼間にフラフラと買い物に行くと、
「こんなことしていて良いのかな・・」という罪悪感に苛まれるし、
気分転換に、仕事場のある住宅街を散歩していると、すれ違うおばちゃんの視線が妙に気になる。
1年目は、そんなに忙しくもないので
カフェでぼんやりしてたり、映画なんか観に行ったりしていると、
もう、気分は完全にアウトローです。
社会のワクからはみ出してしまったんだなあ・・・なんて、ちょっとブルーになったりしたものです。
幸い、いまではすっかり心も強くなり
平日でも、髪を切りに行くし、畑仕事もするし、昼寝もするし、旅行へも行く。
経済的によほど行き詰まらない限り、会社務めには戻れないと思います。
●よかったこと2 やりたくない仕事は、やらなくてOK!
サラリーマンだったら、クライアントの仕事を断ることはなかなかできません。
いろいろ理由を付けて、他の人に押し付けてしまうこともできるとは思いますが、
社内的な立場もありますからね、イヤだと思っても、やらざるを得ない。
でも、フリーなら簡単に断れます。
「すみません! 来週までスケジュールがいっぱいなんです。申し訳ありません」と言えば、
クライアントにあまり悪い印象を与えずに断ることができます。
担当者によっては「オレがこんなに頼んでるのに!」なんてこともありますが、
たいていは「売れっ子ですねえ~」と言われて(イヤミ半分かもしれませんが)、
却って好印象を与える結果になったりするものです。
取引先の人に知られると非常にまずいのですが、ワタシはいつもこの方法で、
やりたくない仕事はお断りしています。
だって、やりたくないものは、やりたくないんですよ。
そこに理屈はありません。
●よかったこと3 収入アップ
フリーランスになると、サラリーマン時代に比べて収入は増えます。
ワタシの場合は大したことはありませんが、
それでも、最大2倍くらいになりました。
もちろん、年による変動はありますし、世の中の景気が自分の懐にダイレクトに跳ね返ってきます。
リーマンショック以後は、なかなか以前のような売上げを上げるのが難しくなってきて
昨年は、震災の影響で上半期はなんと! 過去最低を記録しました。
それでも、サラリーマン時代を下回ることはなく、
今年は、今のところは順調に推移しています。
子どもが二人もいるし、東京と栃木の二重生活でコストがかかるので
収入がアップしても、それほど余裕があるわけではありませんが・・・
メリットのひとつであることは間違いないと思います。
・・・と、長くなってしまったので、続きは次回にします。
次は、フリーランスをしていて感じるデメリットを紹介します。
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